■お知らせ■ 「としょかんすくえあ」更新を終了しました

2010年05月01日

 みなさま、ほんとうにほんとうにご無沙汰いたしました。
 
 さて、2007年の4月以降、なんの挨拶もないまま、このホームページを放置してしまいました。この間も、わずかではありますが、アクセスカウンタが数字を刻み、中にはメールでメッセージをくださる方もありました。期待していただいた方には申し訳ありませんでした。
 
 このたび、ホームページの更新を終了させていただくこととしました。長らくのご愛読ありがとうございました。サイト自体はアクセスできるようにしますが、情報が最新のものではありませんので、ご留意の上ご利用ください。
 
 この間の出来事について、簡単にご報告いたします。
 
 最後の更新は、「情報システム担当へ異動、窓口から離れます」でした。図書館サービス全体を見渡せる職場でやり甲斐もあり、データベースやサーバなどの技術的なこと、予算執行やシステム保守の事務など、たくさん勉強させていただきながら、楽しく仕事をしていました。
 
 そして、翌2008年4月、今度は教育委員会事務局の本庁、指導部・初等教育担当への異動を命じられました。情報システム担当在籍はわずか1年、機構改編に伴う人事異動でした。2010年5月現在、引き続きこの職場に在籍しています。
 現在、指導部では、「学力向上グループ」という担当にいて、学校図書館活性化事業をはじめとして、小学校を施策でサポートする仕事に、指導主事(教員)とともに携わっています。それまでお題目のように唱えていた「学社連携」「学校支援」という言葉が、本市初の「学」「社」が融合した職場に実際に来てみて、実は机上の理解に過ぎなかったということが分かり、目から鱗というか、頭を殴られた思いというか、、、。しかしながら、連携が理屈通りに進まないのはなぜなのか、どうすればうまく転がしていけるか、簡単ではありませんがとてもダイナミックでおもしろい仕事です。3年目を迎えた今、学校というところに対しては未だにカルチャーショックの連続ですが、すっかり気に入ってこの仕事に精を出しているところです。
 
 それと、労働組合。このサイトでも折に触れて、組合の政策研究活動について触れてきました。この間、仕事とともに自分の生活の大きな柱でした。現在、図らずも、所属単組の支部長を2009年7月から務めています。労働条件改善がなかなか前に進まないご時世の中、せめて一人一人の組合員と率直に向き合うということだけはやり遂げるという思いのもと、仲間に助けられながらやっています。
 また、全国レベルでは、自治労の自治研(地方自治研究活動)の役回りが巡ってきました。自治研中央推進委員を2007年5月から2009年9月まで、自治研地域教育政策作業委員会委員を2007年11月から2009年8月まで務めました。この間、2009年4月の「第32回・地方自治研究全国集会」の教育分科会座長として集会運営を担当させていただいたのをはじめ、作業委員会の成果として「自治労の地域教育改革・16の提言」の策定に関わらせていただきました。この2年間は、ほぼ月に2回東京での会議に向かうというハードスケジュールでしたが、多くの人々と知り合うことが出来、大きな刺激を受けました。
 組合の話になったので少しだけ。自治体の労働組合は、マスコミのバッシングもあって、どうしても既得権保持のためだけの活動と見られがちです。民主党が政権を取った2009年8月以降は特に、自治労に限らず労組全般が、利権団体という側面のみを各種報道で強調されています。しかし、もともと組合とは、声なき声を結集して不条理と闘う、というのが本質であり、われわれ公務員が踏まえるべき、市民や弱者に立脚するということと相通ずるものがあるはずです。
 そのような思いから、私はこれまで、地域コミュニティーと教育、をメインのテーマに、組合の場で政策研究を重ねてきました。その活動の一つとして、先述の「16の提言」の策定に作業委員として関われたことは、私にとって得難い経験でした。ちょうど私自身、学校教育と直接関わる職場に異動した時期と重なり、作業委員会でご一緒させていただいた学校用務員、給食調理員、学校事務職員などの仲間のみなさんとの交わりは、学校や地域が抱える問題を多くの知恵をもって(教員の理屈だけでなく、行政職の理屈だけでなく、現業職の理屈だけでなく、という意味で)解決していかなくてはならない、との確信を与えてくれました。
 さらに、「16の提言」がご縁となり、2009年9月に設立された「公教育計画学会」に理事として参画しています。学会ですので学者・研究者が活動の中心ですが、政策提言を発信する、ということに重きを置いているので、われわれ現場の職員も関わりながら今後研究を進めていくことになると思います。
 組合を通じて、非常に多くの方々と出会いました。出会いにより触発を受け、自分の仕事にフィードバックする、また自分からもアウトプットすることで、さらに出会いが広がる,,,仕事の場だけでは経験できないことを組合の場で得ながら、仕事により厚みを持たせていければと思っています。非専従なので大変なんですけどね(笑)。
 
 十数年にわたって「としょかんすくえあ」の看板のもと、公共図書館の仕事に興味を持つ方や司書を目指す方へ向けて、私なりの視点で情報をお届けしてきました。オープン時に比べて、情報ツールとしてのインターネットはすっかり定着し、類似の情報も容易に手に入るようになりました。例えば、資格の取得や講習の実施などは、文部科学省のサイトで詳しく情報提供されています。図書館員の方のブログも多数あります。
 一方で、自治体の正規職員としての司書の採用が激減し、指定管理者制度による民間の参入などで司書の非正規雇用が各地で拡大する状況です。私自身、図書館を離れて仕事をしている身で、厳しい状況を肌で感じる日々を過ごしています。
 そんな中、「としょかんすくえあ」も閉店です。私の関心は、自治体の教育行政を今後どうしていくのか、という点にシフトしています。図書館についても、One of them、教育システムの中で有機的に捉えることで、図書館の有用性、必要性、そして司書の専門性について位置づけ、私自身も含めた専門職の生き残りにつなげていきたいと思っています。また、自分の問題意識、感じることを、何らかの形で発信し続けられればと考えています。みなさま、これまでどうもありがとうございました。
 
 (追伸)プロフィールに掲載している2007年以降、以下の記事を執筆しました(公刊されているもののみ)。
○「教育委員会事務局の事務職域における自治研活動のあり方」(共著),第32回地方自治研究全国集会自主レポート,2008.10
○「図書館の盗難・破損問題への対応」,『月刊自治研』2009年4月号(特集:信頼社会と公共),自治労システムズ
○「図説・大阪のすがた」(共著),『市政研究』166(2010.2),大阪市政調査会
○「自治体の教育政策をめぐる現状〜地方教育計画のネットワーク型策定への緒論」,『公教育計画学会年報』,1号,2010.5(予定)